ー情報モラル 指導者研修ハンドブック(http://www.cec.or.jp/monbu/pdf/h21jmoral/handbook_A4.pdf)には、以下のように書かれています。このハンドブックの作成にも、縁あってご一緒させて頂きました。
以下が、ハンドブックの冒頭に『情報モラル』の定義的な部分です。一度ご覧ください。
ここでは、情報モラルについて、様々な議論が行われました。時には、有識者どうしが激しい議論を繰り返すこともありました。その中でも、多くの時間が費やされたのは、学習の対象をどんな『領域』まで広げるべきかということでした。そこで、情報モラル指導では、2つの領域を想定していくことにしました。ハンドブックにあるように『心の領域』と『知恵の領域』を学ぶべき領域として示していきました。
このハンドブックを作っていく間、会議の中では、様々な言葉が飛び交い、言葉が一人歩きをしてしまうこともよくありました。しかし、専門委員の先生方に共通していたのは、『心を育てるだけでは、子どもたちを守ることは出来ない』という点でした。
今でも、多くの学校で行われている情報モラル学習では、「相手の気持ちを考えて…」と、心の領域だけで、終始していて、実践的な『力』の育成につながらないものがあります。情報モラル教育では、『自分を守る知恵とスキル(技)』の育成が本当は重要なのです。どうすれば、自分の情報を守ることができるのか?今の自分のどこが『キケン』につながるのか?それを知り、それに対応する具体的な『方策・対策』をひとり一人が自分の力で考え、実行できるようにしていく必要があります。
そのために!
■被害にあわないための学習 | キケンを知ること、そのキケンを避けるための知恵を知ります。(講演形式が主です) | 小学校低学年~大人 |
■自分の未来を守るための学習 | 何気ない今の行いが、自分の未来を傷つけることになることを考えます。(講演形式・ワークショップ形式) | 小学校高学年~大人 |
■子どもの時間を守るための学習 | 親として、子どもの時間を守るために、ICT機器とどう触れ合わせるか考えます。(講演形式・ワークショップ形式) | 幼稚園保護者~高校生保護者 |
このような、活動を行なっていくことが大切です。