【情報モラル教育研究所】情報モラル教育・ICT教育・校務支援システムなど、コンピュータと教育の関わりを研究しています。

2017年8月号

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「◯◯さんの家はWi-Fi(無線LAN)がすごく速いよ。」先日、ある学校で講演をしたときに子どもたちが話してくれた言葉です。今の子どもたちは、ゲーム機を持って友だちの家に出かけます。多くの子が、よその家で『ネットに繋いで』遊んでいるのです。これは、言い換えれば、『よその子に自宅のネットを簡単に使わせる』大人が増えたことに他なりません。

現在のWi-Fiは、とても便利になっています。『簡単接続アプリ』などを使えば小学生でも繋ぐことができます。また、ゲーム機側にも、Wi-Fiのパスワードなどを自動的に記録して、次の接続をより簡単にする機能があります。

子どもたちはこういった機能をすぐに使いこなします。お子さんの友だちが、自宅でWi-Fiを使って遊んでいるということは、自宅のWi-Fiのパスワード等が『よその子のスマホやゲーム機に記録されている』ということを、保護者として、大人として知っておくべきです。

Wi-Fiの電波は20m程度は、簡単に届きます。高性能の機器なら100m近く届くこともあります。その範囲にお子さんの友だちが入るだけで、あなたの自宅のネットワークは『使い放題』になってしまうのです。もちろん子どもたちに悪意はないでしょう。しかし、悪意がないだけに簡単に何度も、『よその家』につなぎ続けることになるのです。使う方も使われる方も大きな危険を伴うことになるのです。

こういったことを防ぐために、私たち大人は注意を払わなければなりません。Wi-Fiのパスワードをこまめに変えることが予防の最も簡単な方法です。確かに面倒なことですが、『使われ放題』の危険から自分を守ることになるのです。また、一部の機器には『ゲスト機能』といって、利用時間を区切って限定的にネットに接続させるものもあります。

『他人の家では接続しない』が、一番大切なルールです。しかし、今の子どもたちの遊び方は、このルールだけでは制限できないほどネットに依存しています。保護者のみなさんはこの実情をよく知った上で、ご自宅のネットの使わせ方をお子さんと話し合ってみてはいかがでしょう。

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